貧困は自己責任か?

In my younger and more vulnerable years my father gave me some advice that I've been turning over in my mind ever since.

"Whenever you feel like criticizing any one," he told me, "just remember that all the people in this world haven't had the advantages that you've had."


僕がまだ年若く、心に傷を負いやすかったころ、父親がひとつ忠告を与えてくれた。その言葉について僕は、ことあるごとに考えをめぐらせてきた。
「誰かのことを批判したくなったときには、こう考えるようにするんだよ」と父は言った。「世間のすべての人が、お前のように恵まれた条件を与えられたわけではないのだと」

グレート・ギャツビー』(The Great Gatsby)   

スコット・フィッツジェラルド=著 村上春樹=訳

貧困に関する本をこれまでも何冊か読んだんですけど、自己責任論では片付けられないような気がします。

心身ともに健康で、同じ教育投資を受けてきた結果なら、わからなくもないんですが。

貧困問題では学歴が大きくものを言いますけど、貧しい人は塾や予備校通えませんからね。

でも、高学歴の人は、貧困問題なんてそもそも興味ないんでしょうけど。

自己責任で片付ける。自己責任ってすごく都合のいいことばだなって。

じゃあ、僕の精神病も自己責任か?って。

まあ、僕も病気になってなかったら、東大を普通に卒業してるか医学生やってるでしょうから、自己責任論を振りかざしてたでしょうけど。

確か上の英文は、標準英文問題精講の最初にあった英文だったと思います。