貧困は自己責任か?

反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書)

反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書)

この本を図書館で借りてきました。半分くらい読みました。

結局、貧困は自己責任か?を論じてる本でしょうか。

僕も母子家庭で一時期生活保護のお世話になっていたのですが、それでも、努力すれば貧しさから逃れられる、と信じてました。

そのために、人一倍勉強にも打ち込んできたんです。

ただ、この本を読むと、必ずしも自己責任とは言い切れないな、と思わされます。

もちろん、自分の努力不足でワーキングプアになった人もいるでしょう。でも、そうではない人も確実に存在するんでしょうね。

努力不足で貧困に陥った人を例に出して、だからすべてのワーキングプアは自己責任だ、と主張するのはちょっと違うと思います。

こう考える人多いような気がします。

鬱を装って怠けてる人を例に出して、だから鬱病の人間は全員怠けだ、とか。

自堕落から引きこもりになった人を例に出して、すべての引きこもりが自堕落のせいだ、みたいな。


自分の狭い経験を一般化するのは、すごく危険だと思います。

知的怠慢でしょう。

自分も気をつけなくてはいけませんが。